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民俗学(みんぞくがく)の本4選!(フォークロア・ヴァナキュラー)民俗学って楽しい!

お正月のイメージ写真 コラム

こちらの記事では、民俗学の本を紹介していきます。

民俗学(みんぞくがく)」ってなに?民族じゃないの?フォークロアとヴァナキュラーの違いって?

この記事は、以下の方にオススメです。

  • いままでに民俗学(みんぞくがく)が何なのか知らない人
  • フォークロアとヴァナキュラーの違いがわからない人
  • 大学で民俗学(みんそくがく)を学ぶ人

に向けて、民俗学の本をご紹介します。

この記事をご覧いただくことで、民俗学に関する本のおおよその内容を知ることができますので、民俗学がわからなくて迷っている人の疑問やお悩みをいち早く解決できます。

  • この記事を書いている人:日本正月協会 代表 今成優太

この記事を書いた日本正月協会とは?

日本正月協会ロゴ

わたしたち日本正月協会は、正月行事、正月料理、正月遊び、正月飾りなど、お正月の文化を研究し、継承・発展させる団体です。代表者である今成優太を筆頭に、日本全国47都道府県を訪問しながら調査活動をおこなっています。

また、2022年ドバイ万博や、2025年大阪・関西万博など、海外に向け日本の伝統文化としてのお正月の魅力の発信にも注力しています。

<日本正月協会の取り組み>

写真から民俗学を学ぶ意義を考えましょう
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民俗学(みんぞくがく)とは?民俗学の定義例

民俗学(みんぞくがく)とは、妖怪やわらべうた、方言といった民間伝承を研究する学問です。

日本正月協会の活動のように、お正月の研究をすることも、民俗学の一つの分野と考えられます。

Wikipediaでは、民俗学が下記のように定義されています。

民俗学(みんぞくがく、英語: folklore studies / folkloristics)は、学問領域のひとつ。高度な文明を有する諸国家において、自国民の日常生活文化の歴史を、民間伝承をおもな資料として再構成しようとする学問で、民族学や文化人類学の近接領域である。

Wikipedia「民俗学」

「高度に文明化された国家」つまり、特定の民族が作った部族や部落社会ではなく、それらが集まって形成された国の国民が、自国の日常生活の歴史を、民間伝承に基づいて研究していく学問ということです。

他国の文化を研究する文化人類学や、特定の民族を研究する民族学とは、お隣さんのような関係にある学問です。

古典的には、民俗学の訳語として「フォークロア(folklore)」が使われてきましたが、その使用によって根付いてしまったイメージを刷新するため、近年では「ヴァナキュラー(vernacular)」という言葉が使われるようになってきています。

民俗学を学ぶ機会

日本正月協会では下記のイベントを主催しており、民俗学の楽しさを学ぶことができます。

民俗学の入門書籍4選

この記事では、「民俗学」と銘打たれた書籍をいくつか紹介させていただきます。

紹介する書籍は以下のとおりです。

  • はじめて学ぶ民俗学
  • 文化人類学と現代民俗学
  • 歳時習俗考
  • 図説日本民俗学
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民俗学のイマと、民俗学を学ぶ意義がわかる「はじめて学ぶ民俗学」

非常にわかりやすく構成された民俗学の本です。

昔の日本の生活様式のあり方から現在に至るまでの変遷や、民俗学の研究対象、民俗学を学ぶ意義などが、平易な言葉で丁寧に書かれています。

この本が特にオススメなのは、「わかりやすく」「面白い」という点、そして、それをきちんとしたバックボーンのある、学者や識者の方々が書かれているという点です。

この本の中で、古くからの民俗が現代的な生活様式へと変遷する様子について、以下のように語っています。

「みんなの家では、節分にどんなことをしましたか?」

 節分の翌日、山梨県身延町にある小さな小学校の五年生の子どもたちに問いかけてみた。多くの子どもたちが、家での豆まきの様子を楽しそうに話してくれた。鰯を焼いて玄関に飾った家も数軒あった。日蓮宗総本山の身延山久遠寺が近くにある小学校だけに、久遠寺で行われた盛大な豆まきに行ったという子どももいた。

 節分の日、ほとんどの子どもたちの家で行っていたのが、太巻きずしを食べるということであった。もともと山梨には、節分に太巻きずしを食べるという習慣はないのだが、今日、それは家庭生活のなかに広く受け入れられているようだ。子どもたちは、親から教えてもらったという食べ方を生き生きと語ってくれた。それは、その年の縁起のいい方角である「恵方を向き、黙って丸ごとかぶりつくという食べ方であり、すしに付けられているしおりや、店頭に置いてある宣伝チラシの内容と変わりがなかった。

 節分を前にしたスーパーマーケットやコンビニエンスストアには、太巻きずしとともに、「恵方マキ」という言葉が頭についたロールケーキが並ぶ。太巻きずしの人気にあやかって売り出されたのであろうがこちらの方は、太巻きずしほど子どもたちの家庭には広まってはいないようだ。多くの家庭で受け入れているのはロールケーキではなく「すし」 なのである。

 五年ほど前に、身延町内の別の学校で、四年生の子どもたちに同じ質問をしたことがある。 その時も、多くの子どもたちが太巻きずしを食べた話をしてくれたのだが、一人の女の子が次のような話をしてくれた。

「私の家では、おばあちゃんが鰯を焼きながら、『カラスのくちばしちゅちゅちゅちゅちゅ、イノシシのくちばしちゅちゅちゅちゅ』と言ってました」。

 その女の子が祖母から聞いたという話によれば、「カラスのくちばし……」は、畑に迷惑になるものを追い払うための唱えごとだという。

 鰯を焼くというのは、ヤイカガシといわれる民俗であり、鰯の頭を火であぶり、そのにおいで悪霊を追い払おうとするものである。焼いた鰯を割り箸に挟んだり、柊の小枝に刺して玄関に飾る光景は、今日でもしばしば見かけるが、唱えごとを聞く機会は滅多にない。

 このように、現代社会に生きる子どもたちとその親たちは、地域の民俗が消えてゆくことに気がつかないまま、大手商業資本によって生産される生活文化を伝統的なものとして家庭生活のなかに受け入れている。

こうした現状のある中で、民俗を子どもたちが学ぶ意義・子どもたちに学ばせる意義について、以下のように語っています。

 授業で民俗を取り上げる目的は、民俗そのものを子どもたちに伝えることではない。そもそも、学校教育のなかで民俗そのものを伝えることなど不可能である。授業では、地域に「岩船地蔵」という石造物がある理由や、地域で現在も行われている「岩船地蔵祭り」を、子どもたちに探求させることが中心的な課題となる。

 このように授業で民俗を学ぶことにどのような意味がありどのような可能性があるのだろう。

 第一に、民俗を取り上げた授業がきっかけとなり、子どもたちが、民俗を知り、民俗に関心をもつことである。授業のなかで、子どもたちは、民俗そのもののおもしろさに出会うだけでなく、民俗という切り口から歴史を探究するおもしろさに出会うことになる。

 第二に、民俗を学ぶ過程で、子どもたちがさまざまな人々とつながりを築くことである。子どもたちは、民俗の学び手として地域を歩き、地域の人たちから聞き書きをする。この過程で、子どもたちは、現在、民俗を受け継いでいる人々や、これまで地域で民俗を伝えてきた人々に出会い、つながりを築くのである。それは、民俗を媒介として、子どもたちが地域とつながることであり、地域の歴史とのつながりを築くことに他ならない。この経験が、地域の伝統文化を大切に伝えていこうという気持ちを育むことになる。

 第三に、子どもたちの保護者も地域の民俗を学ぶということである。授業に一緒に参加したり、地域の祭りや石造物の調査につきあうなかで、保護者自身が地域の民俗に目を向けるようになり、民俗との新たな関係を築くのである(図2)。

 二一世紀に求められる授業は、昭和時代の授業のように、民俗学上の知識を子どもたちに効率よく、わかりやすく伝えることを目的とする授業ではない。仲間とともに、調べ・体験するなどの探究活動を通して、民俗とのつながりを、その子どもなりに築いていくことが目的である。

 学校教育のなかで、民俗をどのように子どもたちに出会わせるかは、学校教育に直接関わる教師や教育研究者の課題である。民俗を教材として取り上げた授業をより豊かなものにするため、今後、民俗の研究を課題とする民俗字と、民俗を含め文化の継承を課題とする教育学とがどのように協働をしていくか、民俗学・教育学の双方に課せられた課題であるといえる。

最も重要な点について、色付けさせていただきましたが、「民俗そのもののおもしろさに出会うだけでなく、民俗という切り口から歴史を探究するおもしろさに出会う」ということ、これが最も重要だろうと考えます。

これを、学者・識者の先生方がお話されている点において、この本は非常に有意義です。

書籍名はじめて学ぶ民俗学
著者他編著:市川 秀之
概要民俗学の主要テーマをわかりやすく解説
ISBN9784623071258
出版社ミネルヴァ書房
判型A5
ページ数336ページ
定価2800円(本体)
発行年月日2015年09月
発売日2015年09月30日

<目次>

はじめに
この本を使う人のために
アイの自己紹介

第1章 身体を装う
 1 身体を飾る(中野紀和)
 2 衣の記憶(鈴木明子)
コラム1 ハレとケ(鈴木正崇)

第2章 自分を振り返る
 1 ルーツをさぐる(小熊 誠)
 2 不安を除く(赤嶺政信)

第3章 知らない世界に出会う
 1 よりよい暮らしを求めて(岡野宣勝)
 2 地域を演出する(森田真也)
コラム2 在日外国人(島村恭則)

第4章 集いを楽しむ
 1 都市の熱気(内田忠賢)
 2 ムラの祭り(市川秀之)

第5章 感性を育む
 1 学校の怪談(飯倉義之)
 2 四季の遊び(篠原 徹)
コラム3 鯨とイルカ(小島孝夫)

第6章 家族の縁をつくる
 1 結 婚(服部 誠)
 2 親戚のおじさん・おばさん(中込睦子)
コラム4 ジェンダー(靏理恵子)

第7章 節目を意識する
 1 厄を払う(小嶋博巳)
 2 身近な言い伝え(常光 徹)
コラム5 家相と風水(宮内貴久)

第8章 「ご先祖様」をつくる
 1 墓参り(土居 浩)
 2 先祖供養と盆(鈴木岩弓)
コラム6 自然災害と民俗(池谷和信)

第9章 ネットワークを求める
 1 マチのつきあい(八木橋伸浩)
 2 職場のつきあい(八巻惠子)
コラム7 選挙と民俗(杉本 仁)

第10章 暮らしを変える
 1 ムラの過疎化(湯川洋司)
 2 仕事と労働(安室 知)
 3 生活改善(安井眞奈美)
コラム8 民俗学と近代(重信幸彦)

第11章 「伝統」をひろげる
 1 コンビニで知る年中行事(荻野裕子)
 2 学校で学ぶ民俗(古屋和久)
コラム9 柳田国男(福田アジオ)

第12章 境界を超える 
 1 あの世への旅立ち(山田慎也)
 2 いのちの誕生(板橋春夫)
コラム10 日本民俗学史(福田アジオ)

民俗学すること――1年間を振り返って
民俗学をさらに学ぶための参考文献
図版・図表出典一覧
索  引

引用「はじめて学ぶ民俗学」より
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日がわりおみくじあります
お正月の行事を学ぶことも民俗学です

学問としての民俗学入門「文化人類学と現代民俗学」

書籍「みんなの民俗学」にて、島村 恭則氏が本著を紹介されていました。

大学で民俗学を学ぶ上での教科書です。

民俗学がフォークロアと呼ばれる前の黎明期から、ヴァナキュラーと呼ばれるようになりつつある現代にいたるまでの、民俗学の変遷を追いながら、「民俗学とは何か?」ということを、日本のみならず国際的な視点から解説する書籍となっています。

本著の中で、島村 恭則氏は、民俗学について、下記のように厳密に定義されています。

民俗学とは、〈啓蒙主義的合理性や覇権・普遍・主流・中心とされる社会的位相〉とは異なる次元で展開する人間の生を、〈啓蒙主義的合理性や覇権・普遍・主流・ 中心とされる社会的位相〉と〈それらとは異なる次元〉との間の関係性も含めて内在的に理解することにより、〈啓蒙主義的合理性や覇権・普遍・主流・ 中心とされる社会的位相〉の側の基準によって形成された知識体系を相対化し、超克する知見を生み出そうとする学問である[島村 二〇一八:一五、一部改変]。

文化人類学と現代民俗学

「〈啓蒙主義的合理性や覇権・普遍・主流・中心とされる社会的位相〉とは異なる次元」との一節が一つの大きなキーワードになっており、本著を読みすすめることで、この意味の読解に結びつくでしょう。

書籍全体の構成は、文化人類学と現代民俗学が同程度のボリュームで記述されており、まさに「学問としての」民俗学に取り組む上での理解に適した本です。

書籍名文化人類学と現代民俗学
著者著:桑山 敬己
著:島村 恭則
著:鈴木 慎一郎
ISBN9784894894129
出版社風響社
判型A5
ページ数100ページ
定価900円(本体)
発行年月日2019年03月
発売日2019年03月20日

<文化人類学と現代民俗学 目次>

第一章  文化人類学 桑山敬已
一 文化人類学とは 4
二 文化とは 10
三 文化相対主義 18
四 国民・民族・人種 23
五 フィールドワーク 31
六 日本研究 39
七 人類学を生きる 44

コラム カルチュラル・スタディーズ 鈴木慎一郎

第二章 現代民俗学 島村 恭則
一 民俗学とは何か 56
二 民俗とは何か 63
三 日本の民俗学 71
四 「野の学問」としての民俗学 84
五 公共民俗学 87
六 世界民俗学 90

引用「文化人類学と現代民俗学」より
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子どもに自信をつけるには?

歳時習俗考

Amazonのレビューにこのような記述が見られました。

…が、平山敏治郎(歴史学者としての実力を十分につけたうえで実証的な年中行事論を展開した民俗学者)の『歳時習俗考』(法政大学出版局、1984年)の存在など、まったく知らないのだろう。

Amazon「史料が語る年中行事の起源」のレビューより

このことから、民俗学についての重要な書籍として紹介させていただきます。

書籍名歳時習俗考
著者平山 敏治郎
概要激しい時代の動きの中で,忘れ去られようとする歳時習俗の数々。
その古来の形と意味を訪ね,年中行事を通して
日本人の政治・労働・遊戯娯楽等のありようを考える。
ISBN9784588300028
出版社法政大学出版局
判型4-6
ページ数368ページ
定価2400円(本体)
発行年月日1984年

<目次>

口絵写真
はしがき

年中行事の諸問題
稲作工程歳時暦
公家年中行事
武家年中行事
近世年中行事
年中行事覚書
休み日
年中行事の二重構造
一日のはじめ
八朔習俗
中世文学と年中行事
取越正月の研究―日本民族信仰の伝承学的研究
オシメリ正月・雨ふり盆
元禄前後における一村落の歳時習俗について
山本平左衛門日記抄

収録論文初出一覧
あとがき
索引

引用「歳時習俗考」より
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お正月の日本一を決める正月の殿堂。2020年は山梨県。2021年は奈良県。
着物も日本の民俗です

図説 日本民俗学

「フォークロア」と呼ばれる「従来の民俗学」にまつわる分野・項目について、網羅的に概要を知るのに大変便利な一冊です。

これが発売されたのが2009年だということに驚かされます。少なくとも2009年頃までは、このような民俗が日本各地に残されていたという証拠だからです。

書籍名図説日本民俗学
著者他編:福田 アジオ
他編:古家 信平
他編:上野 和男
概要世代をこえて伝えられてきた生活文化の歴史を、
自らの体験をもとに探究してきた日本の民俗学。
だが、高度成長とグローバル化の波は地域社会を大きく変貌させた。
日常的に民俗を経験することが困難になりつつある今日、
日本列島各地にいきづく多様な民俗を多くの図版で再現して、
民俗社会のイメージと民俗学の全体像を具体的に把握する座右の書。
ISBN9784642080279
出版社吉川弘文館
判型A5
ページ数300ページ
定価2600円(本体)
発行年月日2009年11月
発売日2009年10月25日

<目次>

まえがき

Ⅰ ヒト p1

1 身体を包む p2
・髪形と儀礼
・かぶり物
・農漁民の仕事着
・商人・職
・人の仕事着
・普段着と晴着
・履物

2 身体に施す p12
・身体を読む
・化粧
・通過儀礼と墨つけ
・鉄漿
・入墨
・耳たぶの穴
・片目・片足

3 身体を守る p20
・共通の願い
・米の飯
・救荒食物
・食物禁忌
・食事のしきたりと道具
・病因と病気観
・さまざまな民間療法
・ケガレ観と護身
・非日常世界と守り
・現代社会とお守り

4 ヒトの願い p31
・さまざまな願いごと―祈願と呪い―
・願いごとのかたち
・絵馬にみる祈願
・占い―占と兆―
・種々の占い
・易と陰陽五行説

Ⅱ イエ p43

5 住まいの空間 p44
・民家の見方
・屋敷と家屋の配置
・間取りと機能
・間取りの性格
・屋敷内に祀られるカミ
・生業形態との関係
・民家の変化

6 イエと家族 p54
・イエ
・イエの継承
・姉家督相続
・末子相続
・家族の理念と地域性
・大家族と小家族
・兄弟同居の大家族
・白川村の大家族
・奉公人を含む大家族
・隱居制
・嫁の天国
・隠居制の理念
・主婦
・里帰りと生家
・変容する家族

7 親類と本家・分家 p64
・親族を指すことば
・親族の構成単位
・同族と親類
・同族の構成と内部序列
・本家の統制
・親方子方関係
・親類間の互助協力

8 出産と育児 p72
・新しい命の誕生
・妊娠と帯祝い
・産屋
・産神
・産婆
・産後の儀礼

9 結婚の祝い p82
・婚姻の民俗研究の意義と課題
・婿入婚・嫁入婚・足入れ婚
・婚姻の開始と完了
・婚姻の承認
・結納と初婿入り
・婚礼と披露
・嫁の里帰りと生家への依存
・婚姻研究の動向と現代の結婚式

10 死の儀礼 p105
・死への対処
・臨終
・葬儀の準備
・葬送
・忌明け・弔上げ
・米の霊力
・モガリの伝統
・血縁・地縁・無縁
・両墓制と単墓制

Ⅲ ムラ p105

11 ムラの空間 p106
・ムラの見方
・ムラの領域
・ムラの姿
・ムラの公共施設
・ムラザカイの標識
・耕地
・山林原野

12 ムラの社会構成 p129
・ムラと村
・ムラの成員
・ムラ入り
・家格と階層
・寄合と意志決定
・規約
・ムラハチブ
・言い継ぎ・太鼓・鐘

13 ムラの交際 p130
・交際とは
・交際の範囲
・日常的な交際
・互助共同
・一人前
・祭礼
・交際の変化

14 農と生活 p143
・農耕の条件
・農耕のサイクル
・稲作の基盤と技術
・畑作の技術
・農具の変化
・農耕儀礼

15 海と山の生活 p157
・海と山の生活と自然
・海に生きる仕事と技術
・漁村の暮らし
・山に生きる仕事
・山村の暮らし
・海と山のカミと儀礼
・漁村と山村の変容

16 さまざまな職業 p168
・渡り職人
・海(漁)村の職業
・農村の職業
・山村の職業
・都市近郊の職業

17 ムラとマチ p177
・マチの成立
・ムラから見たマチ
・望郷
・都市と都市化
・作り出された季節
・盛り場
・さまざまな集団

Ⅳ カミ p191

18 霊魂の行方と先祖 p192
・霊魂の観念
・生霊
・死霊
・祖霊
・盆と正月
・御霊
・仏教と祖先祭祀

19 イエを訪れるカミ p200
・去来するカミ
・小正月の訪問者
・田の神・山の神・家の神
・外部からもたらされるカミ

20 カミを求めて p209
・山の信仰
・富士山(富士講)
・大山(大山 石尊講)
・石鎚山(石鎚講)
・巡拝
・金毘羅講
・接待

21 カミとの交流 p220
・正月の清い火
・新年のホタ
・田遊びの聖なる火
・田楽
・神楽
・聖火による交流

22 氏神と氏子 p228
・日本のカミ祭祀
・氏神
・氏子
・祭礼
・宮座
・当屋制
・宮座の諸形態

23 他界と結ぶもの p237
・人の生死と犬
・伝説に登場する犬
・霊的職能者の名称機能
・職能者となる過程
・つきものとは
・つきものもち
・つきもの落とし

24 ふしぎな世界と空間 p243
・異界
・異界との接点―辻・橋・井戸―
・妖怪のいるところ
・昔話のなかの異郷
・学校の不思議空間

特論 南島 p253

(1)ヒト
・南島の範囲
・身体を包む
・服飾の変化
・身体を守る・身体に施す
・ヒトの願い

(2)イエ
・住生活の空間
・家族・親族
・位牌継承をめぐって

(3)ムラ
・ムラの空間
・ムラの社会構成と暮らし
・土地収用の影響

(4)カミ
・カミとムラ
・神願いと神人

索引

執筆者紹介

「図説 日本民俗学」より
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みんな見てるよ。獅子舞ユーチューバー

課題のある民俗学の本

書籍名には「民俗学」と書かれていますが、学問として民俗学を学ぶには課題があると感じた書籍もご紹介します。併せてご覧になってはいかがでしょうか?

正月とハレの日の民俗学

 出典や引用といった根拠情報が不明瞭です。書かれている情報が著者の考察なのか、感想なのか、主張なのか、それとも何かの根拠に基づいた情報なのか、区別ができません。その割には断定的な物言いが多いため、主観的で説得力に欠ける印象を持ちます。

「民俗学」を称し、学術的であるためには、表現に十分な配慮が必要です。現状、この本は単なるよもやま話と見られてもやむを得ないと感じさせられます。

柳田国男の民俗学がわかる本

最大の課題は、この本を読んでも柳田国男氏の民俗学がほとんど全くわからなかった点です。

著者だけにわかる時代背景や出来事などを、推理や考察の前提としています。残念ながらそれらは専門知識を持たない一般の読者には補完できません。おそらくはその前提となる情報でさえ、著者のみの思い込みによって成り立っているのではないか?そんな不親切さを感じました。

柳田国男氏の研究をなさるのは結構ですが、そのアウトプットに際しては、

「誰が、何を、なぜ、いつ、どこで、どのようにおこなったのか?」

「何が、どうして、どうなったのか?」

著者にはまず、このような、情報伝達における基本的事項を落ち度なく描写、伝達するスキルを身につけ、事実を丁寧に描写するよう心がけていただきたいと思います。

まとめ

以上、以下の書籍を紹介させていただきました。

  • はじめて学ぶ民俗学
  • 文化人類学と現代民俗学
  • 歳時習俗考
  • 図説日本民俗学

皆様のお役に立てれば幸いです。

更新履歴

  • 2022年06月29日 加筆・修正
  • 2022年06月20日 書籍を追加しました。
  • 2022年06月12日 書籍を追加しました。
  • 2022年06月09日 項目を充実させました。
プリン隊のかわいい4コママンガ連載中。月刊お正月

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