【月刊お正月18号】日本を代表する奈良の雑煮「きなこ雑煮」

月刊お正月第18号

日本正月協会の「月刊お正月 第18号」を発行いたしました。

月刊お正月 第18号 概要

特集/2021年の正月県奈良県のお雑煮

 当協会の主催する正月の殿堂により、二〇二一年の正月県に選ばれた奈良県。奈良県でお正月に食べられるお雑煮は、他の地域とは一風変わった食べ方をすることで知られています。今号では、そんな奈良県の独特なお雑煮をご紹介します。

 今回、奈良県のお雑煮を食べさせていただいたのは、奈良県奈良市、春日大社の境内近く、旧柳生街道の入り口に店を構える民宿、旅籠長谷川(はたごはせがわ)さん。民宿ではありますが、事前に予約をすることで、十二月から三月までの期間限定で、奈良県の独特なお雑煮をいただくことができます。

きなこにディップ

 奈良のお雑煮のポイントは、その食べ方です。日本の一般的なお雑煮は、汁につけられたお餅をそのままいただくものですが、奈良県のきなこ雑煮は、汁から取り出したもちを、添えられたきなこにつけて食べます。きなこにつけずにいただくこともできますが、きなこにディップして、味替えして二度おいしくいただくことができる、という点が、他の地域のお雑煮とは、まさに「一味違った」食べ方となっています。

お雑煮の日本代表

 筆者は、このお雑煮を食べた時、「これは世界に通用するお雑煮だ」と確信しました。なにしろ、他の地域のお雑煮は、「汁に浸かったもちを箸で取り出して食べる」という食べ方が一般的です。言い換えますと、食べるのに「箸」が必要な汁物です。また、汁の味つけがメインであるため、汁から取り出してから汁気が飛ぶ前に口に運ばなければ美味しくいただけません。これでは、箸を使わない国で食べていただくことは困難です。

 ところが、奈良県のお雑煮は、ディップしたきなこの味付けがメインです。汁から取り出してから、汁気が多少乾いたとしても、粉をまとわらせる程度に汁気が残っていれば、美味しくいただくことができるのです。

 「汁が主役ではなく、ディップしてまとわらせるきなこが主役」この発想ならば、たとえば、もちを棒状にしたり、スライスして焼いたもちを手づかみでディップして食べるなどすれば、箸を使わずにお雑煮を楽しむこともできます。

 他の地域の一般的なお雑煮は、どうしてももちを汁から箸で掬わなければならず、箸のない文化圏にとって困難な状況が生じます。奈良県のきなこ雑煮は、その「文化の壁」を突き破る可能性を秘めたお雑煮であると、筆者は感じました。

 お店では、サービスで、お茶やおにぎりまで用意してくださいました。細やかな気配りにホッと一息つける素晴らしい食卓でした。

月刊お正月 第18号 裏面見出し

  • 2020年の正月県山梨県 信玄公生誕五百年記念
  • 第一回サキガケ年賀状 デザインコンテスト公募開始
  • プレスリリースのリユース
  • お正月検定始動
  • みんな大好きプリン隊
月刊お正月第18号表面
月刊お正月第18号裏面

以下よりPDFファイルもダウンロードいただけます。

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