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お正月(おしょうがつ):日本の伝統と新しい年の始まり

新年を祝う特別な日、お正月。日本ならではの伝統や文化が色濃く残る、一年で最も華やかな季節です。この記事では、お正月の歴史、伝統的な行事、現代の過ごし方、そして世界のお正月事情まで、幅広くご紹介します。おせち料理の由来や、初詣の作法、さらには海外のお正月の祝い方など、あなたの知らないお正月を発見できるかもしれません。

お正月っていつからあるの?

この記事では、「お正月ってそもそも何?」「お正月って何のためにあるの?」「お正月は何をすればいいの?」などの疑問にお応えします。

  • お正月の由来や意味を知りたい人
  • お正月の過ごし方を参考にしたい人
  • 海外のお正月に興味がある人
  • 日本の伝統文化に興味がある人
  • 子供と一緒に楽しめるお正月イベントを探している人

などにおススメの記事です。

※本記事の一部はAIによって作成されているため、誤情報が含まれる場合があります。

更新情報
  • 2024年11月16日 加筆・修正
  • 2024年11月15日 加筆・修正
  • 2023年12月25日 加筆・修正
  • 2023年12月11日 大幅更新
  • 2021年04月18日 初稿公開
おせち料理の写真
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お正月の由来と意味

お正月は、日本の歴史的な祭りや宗教的な要素から発展してきました。元々は神聖な期間とされ、新年を迎える際には神社や寺院での祈りが行われました。現代では、その意味合いは変わりつつありますが、家族や親しい人々と過ごす大切なひと時として重要視されています。

正月という言葉の由来

江戸時代生活文化事典(上)によると、正月という言葉の由来が次のように書かれています。

正月【しょうがつ】〈名目由来〉〔年中重宝記・一〕に次がある。一年十二ヶ月の初月を一月と言わず正月と言うのは、一年中の始めの月なので 「王者正に居る」の意をとり、唐虞の代より起る。(中略)正月と名付るのは秦の始皇帝は寅月の誕生で、この月をもって専ら政道を行うので「政月」といい、政の旁の「文」はかざりゆえ正に改めた(『埃嚢抄』)。

江戸時代生活文化事典(上)【AD】

つまり、この文献によると、正月という言葉は「秦の始皇帝の君臨を示す中国由来の言葉」であるものと考えられます。

お正月は一説には縄文時代から続いている

ヲシテ文献には、この時代のお正月の様子が記録されており、特に「ホツマツタヱ」「ミカサフミ」の「トシウチニナスコトノアヤ」の項には、中国文化伝来以前のお正月の過ごし方についての一連の様子が記録されています。これらの文献の真正性については議論の余地があるものの、これらの記述によれば、中国文化が伝来するよりも前(おそらくは縄文時代)から、お正月の文化は日本固有の文化として受け継がれてきたものと考えることができます。

お正月の「本当の名前」

これらから、「お正月」というのは中国由来の言葉と考えられますが、おそらくそれ以前から、お正月に関する行事は行われていたということがわかります。であるとするならば、「お正月」という言葉が使われるよりも前の名前があるのではないかと考えられます。

それは果たしてどのような名前だったのでしょうか?

名は、体を表すといいます。お正月という名前が、本来のものでなかったとすれば、今我々が知っているお正月というのも、本当の姿ではないのかもしれませんね。

ここにはその答えは書きません。読者の皆様の研究材料としてみるのもいいでしょう。

お正月の多様性とその要因

お正月の文化は、地域ごとに様々な違いが見られます。お正月の文化に多様性がある要因としては、以下のような理由が挙げられます。

  • 社会階級や職能による違い(天皇、大名、士農工商など)
  • 宗教、宗派による違い(修験道など)
  • 地域間の競争関係による分化(隣のムラや藩に負けないよう切磋琢磨)
  • 土着信仰や風土の影響(地域の出来事が起源、地域の食べ物が影響、など)

このように、長い歴史を積み重ねて育ってきた「お正月」という文化は、日本らしさを体現する日本の宝です。

日本正月協会の活動

とても興味深い「お正月」。しかし、この伝統文化は今や消滅の危機に瀕しています。ここでは少し、我々日本正月協会の活動内容に触れてみましょう。

知っていますか?「お正月」は、すでに消滅の危機にある伝統文化です。

みなさん、ご存知でしょうか?調査によると、20代の14%が、「お正月を知らない」という結果が出ています。(電通報:https://dentsu-ho.com/articles/8433
家庭環境の複雑化や、年末年始の休暇のない労働環境、西洋文化に傾倒した情報環境の中で、日本の有史以来、永く続いてきたお正月の伝統文化も、今や消滅の危機にあります。日本正月協会は、こうした社会状況を背景に活動を開始しました。

お正月はなぜ大事なのか?お正月はなぜめでたいのか?

「お正月には歳神様がやってくる」といった話がありますが、これはある時代から急速に広まった話であり、お正月がめでたいことや、お正月が大事であることの根拠とするには不十分だと考えられます(参考:「史料が語る年中行事の起源」阿部泉・著)。では、なぜお正月はめでたいのでしょうか?

それは、「日本人全員にとっての一斉誕生日会だったからだ」と、当協会代表は考えています。明治時代までの日本では、一月一日に年を取るものだと考えられていました。人も、年号も、みな平等に一月一日に歳を取るので、この日が日本人全員にとっておめでたいもので、盛大に祝われていたのだと考えています。

このように元来のお正月は、日本人全員にとってのお祝いであり、他の行事とは比べ物にならないくらいおめでたいものでしたが、そんな素晴らしい文化が今まさに忘れ去られようとしています。

日本正月協会が解決しようとする課題

我々日本正月協会は、こうした社会環境の変化を踏まえ、

  • 【分析・研究】今あるお正月の伝統文化を調査・記録すること
  • 【保存・発展】社会環境の変化に応じた新たなお正月のあり方を、企画、提案し、啓発すること
  • 【高付加価値化・持続可能性の向上】お正月の文化の中から特に高付加価値化しうるものを商業化し、持続可能な循環を生み出すこと

を課題として活動をおこなっています。

解決手段

具体的な活動内容として、

があります。ほかにも、学校等での授業お正月全集の制作月刊お正月の制作動画コンテンツやWebメディアの制作・運営メディアの監修イベントの企画・運営アンケートなどによる調査活動その他商品企画・販売などを手掛けています。

SNSもチェックしてみてください。なお、日本正月協会は日本の国力強化のため国産SNSの利用を推進しており、現在は特にmixi2の利用を推奨しています。

2月~12月の様々なお正月

正月という言葉は、こんにち(2023年現在)では、上記のように、「新年祝いの風習」を指す言葉として使用されていますが、太平洋戦争以前の日本では、より広く「休暇」をあらわす言葉として用いられていました。

当協会が2023年11月に発表した「お正月の本 みんなのお正月全集2023」には、2月~12月の様々な○○正月の研究ノートを掲載しており、一読の価値があります。

日本正月協会がこれまでに発見してきた様々な○○正月の例

2月松の正月、猫の正月、キシュウ正月、
山の正月、二月正月、二の正月、
送り正月、シテ正月、オトボ正月
3月~11月取越正月
春頃花見正月
4月田うない正月、種まき正月
5月苗ふり正月、摘み田正月、祝い盆正月、
ユリコ盆正月、ノウマエ正月(農前正月)
6月サナブリ正月、ノウマエ正月、手休み正月、年浴正月
7月半夏正月、シメリ正月、植え田正月、農正月
陽気正月、オシメリ正月、
タウナイ正月、タネマキ正月
旧暦8月八月正月、節正月(アラセツ)
9月荒れなし正月、八朔正月
旧10月ミアリ正月
11月祝い直し正月
12月おとも正月、水こぼし正月、仏の正月、十三正月
旧12月七島正月

お正月の食べ物

お正月には特別な料理が楽しまれます。

令和の時代になり、おせち料理がその代表のようなものになりつつありますが、お正月に多くの家庭でおせち料理が食べられるようになったのは、比較的近代の話です。それ以前の日本では、お正月に「お米」をご馳走として食べることが、とても特別なことでした。

「お米がご馳走」というのは、現代人にとっては不思議なお話かもしれませんね。

近代までの多くの日本家庭では、「お米は売り物で、普段食べるものはあわやひえなどの雑穀」という認識が持たれていたようです。

おせち料理の推進は、「文化の啓発」ではなく「商業」

日本正月協会は、そういった事情から、おせち料理を正月料理として過大に評価する商業主義には、非常に強い違和感があります。

「おせち料理というのは、一部の人が食べていた正月の料理の一つに過ぎず、お正月料理の主流ではない。おせち料理を正月料理の主流であるかのようにもてはやしているのは、文化の啓発ではなく商業である。」という考え方をしています。

日本正月協会は、文化の啓発団体であるため、おせち料理と正月料理は全くの別物であり、正月料理全体を啓発する目的において、おせち料理を過大評価しません。相対的に、商業広告のおこなわれていない正月料理が衰退しているからです。

全国的に見られるお正月の料理の例

  • 餅の料理
  • 三日とろろ
  • 七草がゆ
  • 小豆粥
  • 寿司

お正月の伝統行事

お正月には、全国各地で様々な伝統行事が開催されますが、多くの伝統行事が存続の危機に瀕しています。

例えば、2024年のはじめに、岩手県奥州市の伝統行事「蘇民祭」が、1,000年以上の歴史に幕を下ろしたことが、大きく報道されました。

時事ドットコム

東北地方では、観光向けの正月行事が二月に開催されることが多く、この蘇民祭も正月行事の一つです。

このような行事も、担い手不足によって存続が難しくなっています。

お正月の伝統的な慣習

お正月には様々な伝統的な慣習があります。年越しそばを食べることで一年の健康を願ったり、初詣でで神社を訪れて厄払いを行ったりすることが一般化しています。また、門松やしめ縄を飾ることで、邪気を払い新年を迎える準備を整えます。

下記の記事は、外国人に日本のお正月の伝統文化を伝える時に役立ちます。

現代のお正月の過ごし方

現代の日本では、お正月の過ごし方も多様化しています。伝統的な行事に加え、友達や家族と一緒に過ごすことも一興です。また、近年では観光地でのイベントや初日の出観賞など、新しい形のお正月の楽しみ方も広まっています。

お正月の調べ方

以下より様々なお正月情報を調べることができます。

日本地図

※クリックでその地域に移動します。スマートフォンの方は下のリストからどうぞ。

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お正月の用語集もございます。

お正月に関する面白い事実

お正月にまつわる興味深い事実もいくつかあります。例えば、正月三が日には全国各地で様々なイベントが催され、多くの人々が賑やかな雰囲気を楽しんでいます。さらに、おみくじや福袋など、縁起物もお正月を特別なものにしています。

お正月のイメージ写真

日本正月協会の正月やその文化の多様性に対する立場

 このように、近代的には、お正月は、日本の新年祝いを表す言葉ですが、1,000年以上の歴史を持ち、日本ならではの発展を遂げた、食・行事・遊び・芸術などのパッケージとなった文化です。その魅力は海外に十分に知られておらず、また、近代化によって文化に対する意識も薄らいでいることから、その啓発と後世への継承を目的とし、日本正月協会は組織されました。

 インターネットやメディア上では、様々な情報が飛び交っていますが、前述のように、日本のお正月は地域ごとに多様性に富んだ文化を持っており、「正月とは1月のある一定期間である」や「正月とは日本の新年祝いである」といったようなある一つの解釈が、必ずしも正しいとは限りません。

 ある一つの答えにスポットを当て、それがさも普遍的かつ全体的であるかのように語り伝えることは、少数派文化を切り捨て、文化の均質化と消滅を招く、大変危険な思想の流布だと考えております。

 日本正月協会は、文化の多様性を尊重し、保護し、次世代に継承していく社会こそ、そのあるべき姿だと考えており、「ある一つの答えが正しい」とするような思想の流布を歓迎しておりません。

まとめ

お正月は日本の文化において欠かせないイベントであり、その伝統や慣習は多くの人々に愛されています。新しい年の始まりを祝い、家族や友達と共に過ごすことで、良い年になる予感がします。伝統と現代の融合が楽しめるお正月、ぜひ心ゆくまでお楽しみください。

参考リンク

正月 - Wikipedia
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