新型コロナウィルスに負けるな!【正月の殿堂2020】最優秀都道府県は「山梨県」に決定(月刊お正月 第二号発行)

かねてよりお知らせしておりました「正月の殿堂2020」の事業について、最優秀都道府県を「山梨県」とすることに決定いたしました。

リンク:正月の殿堂2020公式ページ

正月の殿堂2020とは?

 正月の殿堂2020とは、日本正月協会の調査活動の一環として行なわれる全国的なコンテストで、主に正月の伝統行事を基準として「日本で一番お正月が盛り上がる県=正月県」を選びます。

 日本正月協会は、主に正月行事を中心とし、全国各地を訪問しながら伝統行事の調査活動をおこなっております。その調査活動の中で伝統行事のあり方について、一定の基準に基づいた評価をおこなっております。その評価内容に基づいて都道府県単位で評価し、最も評価の高かった最優秀都道府県をその年の「正月県」として認定・表彰します。

 正月県の地域活性化等にお役立ちいただくため、この事業を「正月の殿堂2020」とし、本年、2020年より広く皆様にご協力を募ってまいりました。正月県に選ばれた都道府県には、副賞として、当協会所属YouTuberにより、「日本で一番お正月が盛り上がる県」として一年間を通してのプロモーション活動をお約束しておりました。

新型コロナウィルスにより、調査活動は難航

 調査活動は、新型コロナウィルスの出現により、一部難航していました。

 一月の中盤あたりから、新型コロナウィルスの話が出始め、当記事を執筆している二月末の最新の情報によれば、各地で文化イベントや大規模イベントが中止になり、これから新型コロナウィルスが大流行するか収束できるかの瀬戸際になっております。

 世界同時株安などの問題のほか、東京オリンピックも中止や延期の話が聞かれ始めています。1月中にも、新型コロナウィルスの話がちらほら聞かれたため、調査の続行を危ぶむ声も聴かれました。

 その都合により、神奈川県の横浜中華街への調査活動をとりやめました。横浜中華街では、旧正月、春節のイベントを開催しているとの情報がありましたが、インバウンドの皆さんが行き交っていることが予想され、今年は見送りました。

正月の殿堂2020の調査報告書

日本三大だるま市の一つと言われる静岡県の毘沙門天大祭だるま市
日本三大だるま市の一つと言われる静岡県の毘沙門天大祭だるま市

山梨県が正月県に選ばれた経緯

 こちらの記事にもありますとおり、本年の調査は、富士山麓を中心に、関東~中部の一都7県(新潟県、群馬県、埼玉県、山梨県、東京都、神奈川県、静岡県、愛知県)にわたっておこなわれました。

 調査の中で我々が気づいてきたことは、「正月の殿堂2020の事業というのは、ただ単に行事の盛り上がり方を評価しているのではなく、より模範的な伝統行事のあり方のモデルとなる都道府県を示す取り組みなのだ」ということでした。

 日本正月協会が公表している正月の殿堂2020の審査項目は、以下の5項目です。

①当事者意識や意欲
②地域性、独自性
③外部受入体制
④体験性
⑤受入多様性

 このような項目を設けている背景には、「人口減少問題が叫ばれる中、地域のみの努力で伝統行事を存続させることは難しい。これからの伝統行事は、外部からの来訪者や移住者と積極的に関わり合いながら、あるべき姿を模索していくことが必要になるだろう」との意図が込められています。「お正月の盛り上がり」と謳ってはいますが、「参加人数」や「技能」といった項目は、この審査項目の中には含まれていません。

「ふるさと祭り東京」との違いとは?

「これからの伝統行事はどうあるべきか?」の指針を提言するのが、この事業の意義

 正月の殿堂2020事業は、当初、「日本で一番お正月が盛り上がる都道府県がどこかを決定する事業」と謳って、告知をいたしておりました。このふれこみから、調査活動中、「ふるさと祭り東京との違いは何か?」とのご指摘をいただくことがありました。

 「ふるさと祭り東京」とは、1月の10日~19日(2020年の場合)にわたって東京都で開催される、日本のお祭りの集合イベントです。全国各地の著名な祭りや食べ物が一堂に介する中、来訪者の投票により、全国一位を決定する、というものです。

 我々の「正月の殿堂2020」と、「ふるさと祭り東京」との違いがどこにあるかについて、「ふるさと祭り東京は、テ〇ビチャンピオンのようなものであるが、正月の殿堂は、ミシ〇ランガイドのようなものである」といった説明を、簡易のものとしておこなってきました。しかし、この説明は簡易のものであって、十分ではありません。

 いくつか重要な点はありますが、今回は特に、この事業の意義について申し述べたいと思います。


 我々は、伝統行事の専門調査機関として、この事業を通して、「これからの伝統行事がどうあるべきか?」の指針を提言したいと考えています。数々の伝統行事を調査する中で、日本の伝統行事の継承を促し、よりよく発展していくためには何が必要なのか?具体的なビジョンを持っています。正月の殿堂2020の結果の公表をもって、その具体的な指針を示していくことが、我々にとってのこの事業の意義です。それは、「来訪者の投票」という、専門性や責任に乏しい行為によって果たされるものではありません。あくまでも、「専門家による意見」という立場を重視しております。

 すなわち、当初は「日本で一番お正月が盛り上がる都道府県がどこかを決定する事業」として触れ込んでいたこの事業ではありますが、その「盛り上がり」という言葉の意味するところは、「エンターテインメント的性質」ではなく、「将来的な継承と発展の可能性」を物語るものであると、改めてご説明させていただきたいのです。「盛り立てる」という言葉の方が適切かもしれません。

 今回の決定は、あくまでも、日本正月協会の推奨する、伝統行事のあり方の「見本」とすべきかどうかをカギになされました。特に第一回目の王者は、今後多くの方々の指標とされることが予測されます。

 全国の伝統行事の、正月行事の「お手本」となるべき存在、それが「山梨県」です。

地域社会存続に向け、開かれた伝統行事を。決め手となった山梨県甲州市の伝統行事「一之瀬高橋の春駒」

 審査の決め手となったのは、甲州市の伝統行事「一之瀬高橋の春駒」でした。行事そのものの内容も去ることながら、特筆すべきは外来者との関わり方でした。

「毎年来て、手伝いをしています」と、お祭り好きの若手女性グループをはじめ、近隣県から複数の団体が、行事主催者の用意した法被(はっぴ)を着て参加していらっしゃいました。これまで様々な伝統行事を見てきましたが、外部の者が、これほど深くにまで行事に浸透しているケースは見たことがありませんでした。

 外部からの参加を募る伝統行事自体は、必ずしも珍しくありません。「一生に一度の思い出として」、「成人になった記念にみそぎの行事に参加」など、外来者の特別な記念として、行事への参加を受け入れるというケースです。しかし、多くは、「一過性の特別な記念として観光客へサービスを提供」というようなニュアンスであり、必ずしも何かそこから先への広がりを期待できるような取り組みではありません。

 「そこから先への広がり」とは、単刀直入に言えば「伝統行事の継承」です。外部参加者を通して、伝統行事が継承されるようになるためには、一過性のレクリエーションや、一時的な思い出作りとしての参加だけではなく、「定期的な訪問」や「移住」を見据えた、より深い地域とのつながりを、伝統行事を通して作れるかどうかがカギになると、我々日本正月協会は考えております。

 伝統行事というのは、地域社会が、より広い社会に向けて開かれる、入口となる機会です。その機会に、いかに広域社会との関係づくりができるかが、伝統行事存続のカギであると同時に、地域社会存続のカギになると、我々は考えています。  そのようなビジョンの、まさに模範となる姿が、この行事には表れていました。見紛うことなく、王者の栄冠を付すにふさわしい在り方をしているものと考えます。

4名の表彰を予定

この度の正月の殿堂2020事業の調査活動におきまして、正月行事について類まれなる貢献を果たした方々の表彰を予定しております。現在、表彰状受け取りの意思確認を行っております。授与の決定者につきましては、月刊お正月3月号第三号にて、氏名等」の公表を予定しております。

日本正月協会所属YouTuberによる公式発表の様子

日本正月協会広報誌による公表

報道用プレスリリース

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協会に加入したい方へ

日本正月協会は、現在、組織再編のため、勧誘活動をおこなっておりません。しかし、意欲ある皆様の熱意にお応えしていきたいと考えております。

・お正月をより良くするアイディアをお持ちの方
・日本の伝統を守りたい方
・お正月の面白さを世界に届けたい方

そのような熱意ある方は、お問い合わせフォームより、当協会までご連絡ください。皆様からのご連絡をお待ちしております。

更新履歴

  • 2020/02/28 初稿公開
  • 2020/02/29 広報誌を公開
  • 2020/02/29 公式ページへのリンクを追加
  • 2020/02/29 動画を追加
  • 2020/03/11 お問い合わせを調整

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