協会理事あいさつ2019

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協会理事あいさつ

現存する日本最大にして最古の伝統文化「お正月」

2019年になりました。皆様新年あけましておめでとうございます。

2018年年初より、私は「お正月」を「現存する日本最大にして最古の伝統文化」とその文化的価値を位置づけ、その価値を広く世界に啓発すべく、活動を致して参りました。

日本には様々な伝統文化や伝統行事があります。お雛様やこどもの日、七五三、七夕といった様々な節句を始め、日本各地で行われる祭りや、吟剣詩舞のような伝統芸能など、歴史の厚みや深みに比例し、多様な伝統文化や民間伝承の存在が認められています。

お正月という文化の面白いところは、そうした自発的に参加しようとしなければ参加できない行事や伝統に比べ、日本国民がほとんど皆、当り前のように参加している伝統文化であることです。日本国民誰しもにとってあまりにも当り前すぎるほどに定着しすぎた伝統でありますので、それが海外から見て異質で、特別なものであることに、通常、日本人は気付きません。

グローバル社会におけるお正月

このお正月の特別さを我々一人ひとりが再認識し、自覚し、「これが我々日本の文化である」と誇りと自信を胸に世界に訴えるべき時代が到来していると私は考えています。

日本人はその国民性ゆえ、国際社会においても、とかく「他人と同じにしよう、足並みそろえよう」との意識を働かせようとしがちです。しかし、グローバル社会において真に必要とされるのは、「他人と足並みのそろったグローバリズム」ではありません。国際社会においてはまず、「ナショナリズム」や「アイデンティティ」、「ルーツ」に対する強い自覚が求められます。それはつまり「どんな環境で育ち、どんな思想を持っているかを相互に理解し、その隔たりを認めた上で互いを尊重すべく働きかけること」こそを国際社会においては重視すべきであるということであり、それは「他人と同じに足並みをそろえて生きること」ではありません。

日本社会においての「お正月」というのは、中国から伝来した文化ではありますが、始まりが大陸であっても島国ゆえに独特の進化を遂げており、文化として目を見張るべき独自性を持っています。

当然、古来から今に至るまでの過程で、失われたり、変わってきた文化もありますが、その過程で築き上げられてきた他に類を見ない日本独自の文化として、広く国際社会に認知されて然るべき価値を秘めていると私は考えています。

お正月は単なる日本のNew Year Anniversaryではない

「お正月」は一般に「New Year Anniversary」と訳されます。しかし、これは的確ではないと私は考えています。言い換えれば、「One of new year anniversary, a Japanese traditional culture Oshogatsu」こそがお正月ではないかと私は考えています。つまりお正月は、単なる「日本の新年祝い」なのではなく、「お正月という、年初に開催される日本の独自文化形態の総称」ではないかと。そして、そのことに対して確固たる自負心と強い主張を持って国際社会に広く訴えていくべきであろうと私は考えています。

つまりお正月は、日本人の日本人たる固有のアイデンティティの一つなのです。国際社会において日本と他国との相互理解を深め、国際社会においての更なる友好関係を深めるに当たって、このような独自の文化の存在を国際社会に認知してもらうことはとても重要だと考えています。

国宝「日本正月協会」を目指して

日本正月協会は、そうした国際社会との文化的相互理解を前提とし、日本のお正月の有り様の実態把握を目的とした、調査・研究・情報発信機関を目指して発足されました。法的にも、物理的にも、組織としてまだ不十分な存在ではありますが、オンライン・オフラインを問わず広範なお正月情報を収集・集約し、ゆくゆくは日本正月協会のWebサイトが日本の重要文化財や国宝、世界遺産のような存在として世界に広く認知されることを目指しています。

「Webサイトが重要文化財や国宝になる」ということは、2019年の現代においては到底容易には理解されないことだとは思います。ですが、国宝というのは、その国の歴史を物語るものとしてその重要性を国が認めた考古文献などに与えられる称号です。

Webサイトが考古資料になりうるという可能性は、この2019年の現代社会において、誰もが想像ができないことでしょう。 しかし考えてみてください。今では古典的技術として見られている「紙と筆と墨汁」も、情報技術産業により斜陽化した「印刷技術」も、古くは「最先端技術」でありました。2019年の現代社会において先端技術とされるIT分野も、いずれは「古典的技術」として扱われる時代が到来します。これは、避けては通れない命運です。

そのような時代が訪れた時、Webサイトも「考古資料」と考えられる時代がやって来るだろうと私は考えています。

現代の「紀貫之」へ


ITの時代が終わり、Webサイトがやがて「考古資料」として扱われるようになる時代に備え、私は「その年、その年のお正月情報を体系化して蓄積していきたい」と考えています。

イベント情報をただ配信するのではなく、毎年毎年、その年毎の移り変わりを積み重ね、どのような進歩・発展を遂げてきたのか?または衰退したのかを記録する。皆様のブログ記事を記録し、毎年毎年、どのような変化をしてきたのか記録する。

そのような積み重ねを繰り返し続けることで、このウェプサイトは、時代を物語る重要文献としての価値を帯びてきます。このように、日本正月協会の立ち位置とは、時代ごとの正月の移り変わりを、記録し、研究していく采配を振るう立場であります。

皆様が大事に作り上げたお正月の体験を、歴史に刻み付ける。それはいわば、人々の生活のあり様を編纂し、一つの大きな意義を紡いだ、「現代の紀貫之」とも言える試みかもしれません。

平成の終わり。正月の始まり。

最後になりますが、この度の正月を以て、平成の正月は終わりを迎えます。

始まったものはやがて終わりを迎えます。 それと同じく、今は始まったばかりの日本正月協会、創始者である私もいずれ、この立場を辞する日がやってくるでしょう。

しかし、「お正月」の続く限り、日本正月協会の滅することがあってはなりません。私の代では無論のこと、いずれ他の誰かが私の後継となろうとも、日本正月協会は、お正月を広く世に伝えていきます。

そして、その時代の正月の有り様に、人々の正月の有り様に光を当て、「日本最大にして最古の伝統文化お正月」を次代に、国際社会に、広く伝える立場として、誠心誠意努めて参りたいと存じます。

どうぞ皆様、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

平成31年(2019年)元旦 日本正月協会 総理事長 今成優太

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