みなさま、新年あけましておめでとうございます。昨年は、「今年の漢字」に「戦」が選ばれました。ロシア侵攻による戦争が始まるなど、平和裏には終われない一年でありました。今年はどのような年になるでしょうか?

2023年協会長 年始の挨拶「書き締めとシンギュラリティ」
※本記事は、月刊お正月第39号に同文掲載されます。
書初めというよりむしろ書締め
2022年12月28日。2023年分の書初めが100項目書き上がりました。例年は、10月ごろから項目をまとめ始めて、12月上旬には書き終えるのですが、今年はやや遅めの仕上がりとなりました。翌年分の書初めというよりむしろ、「書き締め、書き終め(かきじめ)」などと言った方がふさわしいように思います。日本正月協会の活動は、どうしても年末年始がたてこみますから、年始のことは年末にやるか、2~3月頃にやるかのどちらかです。
スピリチュアルな考え方として「引き寄せの法則」というのがあります。平たく言えば、善い念じ方をすることによって、願い事が叶いやすくなり、その念じ方の法則性を「引き寄せの法則」と言うのです。こうした知識に基づいて、毎年年末には100項目の願いを掲げます。
私のこれまでの実績では、例年、掲げた願いの10%以上は叶っています。毎年10個は願いが叶っているのです。「10%は少ない」と思うか、「10個もすごい」と見るかは人それぞれですが、大変なのはむしろ、「毎年10個は新しく願いを創出しなければならない」ということの方でしょう。
常に自分自身をブラッシュアップし続けていかないと、新しい願いは、毎年10も20も出てきません。言うは易く行うは難しで、皆さんも試しに願いを10個書いてみてください。「○○が欲しい」「○○が食べたい」「お金が欲しい」「○○へ行きたい」さて、他には何を書けばいいでしょうか?
計画的というよりむしろ突発的
2022年分の協会の動向は、12月29日発行の月刊お正月第38号にまとめさせていただきました。実は、そこに書かれた実績のほとんどは、2022年分の書き締めに書かれていた内容でした。計画的にそこに至ったというよりは、一年間の活動の中で、どうやったらそこにたどりつけるか模索し続け、道を発掘することができた結果、実現に至ったものばかりです。
一般に、計画というのは、すでに実現までの手段を獲得できていればこそ、設定できるものです。日本正月協会の活動は、実現のための手段は持っていない中で、暗中模索した結果、突発的に実現への手段にこぎつけたものがほとんどです。計画的に実現したり、達成してきたわけではないのです。
しかし、実現に至った背景には、「書初め」や「初詣の願掛け」といった、新年ならでは、お正月ならではの慣習を、人一倍精力的に取り組んでいる、「日本正月協会ならでは」の特色があったからかもしれません。皆様もぜひ、このようなお正月ならではの風物詩に、積極的に取り組んでみてください。
新年の抱負
さて、二〇二二年の活動のまとめが終わるや否や、急に新たな願いがふつふつと湧き上がってくるのを感じています。もう、書き締めは書いてしまいましたが、協会内で立ち上がっているプロジェクトとは別の新たな目標として、以下の事項を掲げさせていただきます。
お正月の展示会「ガツスポ(お正月エキスポ)」開催
おもちやおせち料理、それらを入れる重箱、獅子頭、門松、しめかざり、招き猫、ダルマなど、お正月のものを一堂に介した展示会があったら面白そうだと思いました。お正月以外にもお正月気分が味わえる展示会です。実現に向けて早速歩みだしたいと思います。
ガツワングランプリ
現在募集中の「みんなのお正月投稿コンテスト」、来年からは、名前を変えて「ガツワングランプリ」として、実施していきたいと思います。
毎年変わる百人一首かるた
ガツワングランプリでは、川柳や俳句、短歌の投稿が多いです。私から見ていて、「令和の名句」と言えるようなものもチラホラあります。これを編纂して、百人一首かるたにしたら面白そうだなぁと思いました。毎年皆様から投票していただき、得票数が多いものが勝ち抜け。得票数が少ないものは翌年入れ替わり、のような、俳句の勝ち抜けバトルで百人一首を磨き上げていったら面白そうです。
SNS解析AIのシンギュラリティに強い警戒感。新SNSの発展への取り組み
さて、明るい話題の多い中、私が特に強く警戒しているのが「SNS解析AIのシンギュラリティ」です。様々な分野でのAI活用は近年目覚ましいところですが、従来より人間の仕事が奪われるですとか、様々な危機感の持たれ方をされています。そうした中、私が特に強い危機感を持っているのが、外国産SNS解析AIのシンギュラリティです。
※シンギュラリティとは、AIの能力が人間の能力を上回る時点のこと。

多くのSNSでは、広告表示最適化のために、ユーザーの行動特性をAIによって分析し、属性付けをおこなっています。この精度が高まり、深化していくと、人間では到底気付けないような属性に、AIは気付くようになります。
例えば、私は中学時代に剣道部に所属していました。あるSNSを使用している中、私はこの話をあまりした記憶がないのに、近所の剣道用品店の広告が表示されました。SNS上での私の行動をAIが監視し続けた結果、「この人物はおそらく剣道部であろう」と、AIが導出した結果だと思われます。
これは一体、どのような危険をはらんでいるのでしょうか?例えば、聖母マリアと似たような特性を持つ人物を、AIがマークしたとします。そうすると、その人物は、高い確率で、いずれイエス・キリストのような子どもを生み出します。これを「邪魔だ」「阻止せよ」とプログラムされた「悪意あるAI」が、SNSを仕切っていたら何が起こるでしょうか?AIは、イエス・キリストを生み出したくなくなるような有害な広告を流して、聖母マリアの子どもを生む意欲を低下させたり、頭上で自動操縦のドローンとドローンをぶつけて暗殺したり、自動操縦の車を操って海に沈めたり。いい影響を与える人物が生まれない未来に、人々を誘導していくことができます。
そうです。AIはすでに、人間以上に、未来を予知する能力を身に付けていると考えられるのです。
人々の行動を先回りして予測して、広告を取捨選択できるということは、人類の未来を先回りして、AIにとって都合のいい未来に向かわせることができるということです。そして、日本の多くのユーザーは、外国産SNSを使用しております。そこに外国の都合による「悪意」をプログラムして、日本人に情報を垂れ流すことが可能なのです。すなわち、外国産のSNSやAIを使用し続けるということには、国家侵略や国家滅亡のリスクがあるということです。
私はこのことを強く懸念し、兼ねてより運用方法を模索してきたSNS「WIDEHAND」について「AIフリーSNS」として、運用を見直していくこととしました。

「AIフリー」とは、AIによる監視や解析をおこなわないSNSであるということです。まったくAIを使用しないかは今後検討していきますが、とにかく、現在、この国には、国産の、AIに監視されないSNSが必要と考え、運用を見直すこととしました。
2023年元旦 日本正月協会 総理事長 今成 優太
日本正月協会 総理事長 今成優太 プロフィール

日本正月協会認定 正月アドバイザー®。群馬県渋川市出身。20歳の頃訪れたイタリア伝統美術のあり方にカルチャーショックを受け、日本の知られざる伝統文化を世界に普及したいと考えるように。その後、グラフィックデザイナーの仕事を続けながら47都道府県を踏破。2017年の海老一染太郎氏の逝去をきっかけに、日本の伝統文化としての「お正月」の魅力を世界に普及すべく、2018年より活動を開始する。調理師免許ほか多数の資格を有する。YouTuber「ミスターお正月」としても活動中。動画作品が内閣府主催のクールジャパン動画コンテストにノミネートされるなど、多岐にわたる才覚により、お正月の魅力を伝えている。
- 2022年の挨拶 https://www.oshogatsu.org/president-message2022/
- 2021年の挨拶 https://www.oshogatsu.org/president-message2021/
- 2020年の挨拶 https://www.oshogatsu.org/president-message2019/
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