「あ行」お正月用語集 / お正月用語辞典
祝い箸(いわいばし)
お正月などのお祝いの席で使う箸のことです。両端が尖っているのが特徴で、神様への供え物に触れることを避けるため、一度使った箸を再び神前に差し出すことを防ぐ意味合いがあります。また、箸の先が尖っていることから、魔除けの意味もあると言われています。
一富士二鷹三茄子(いちふじにたかさんなすび)
初夢に見ると縁起が良いとされるものの並びです。富士は不老長寿、鷹は立身出世、茄子は子孫繁栄を象徴し、この順に見ると良いことがたくさんあるとされています。
大正月(おおしょうがつ)
旧暦の正月を指す言葉で、現代ではあまり使われなくなりました。一般的に、1月1日から1月7日の期間を指し、この期間中に様々な歳時行事が行われます。
大晦日(おおみそか)
1年の最後の日のことで、旧暦では12月の晦日(晦日は月の末日)にあたります。大晦日には、年神様を迎え、新しい年を祝うための様々な準備が行われます。
オシラサマ(おしらさま)
東北地方を中心に信仰されている家神の一種です。蚕の神、農業の神、馬の神など、地域や家によって信仰の対象が異なります。オシラサマは、家を守り、家族の繁栄をもたらす神様として崇められています。
おせち料理(おせちりょうり)
正月を祝うために作られる料理の総称です。各料理に縁起の良い意味が込められており、家族の健康や幸せを願って作られます。代表的な料理として、黒豆、田作り、数の子などがあります。
お年玉(おとしだま)
お正月にお年寄りから子どもへ、または目上の人から目下の人へ贈られるお金のことです。かつてはお餅が贈られる風習があり、それがお金に変化したと考えられています。お年玉には、子どもの健やかな成長や幸福を願う気持ちが込められています。
お屠蘇(おとそ)
正月に飲まれる薬味酒です。様々な種類の薬草や果物が加えられており、一年の無病息災を願う意味が込められています。屠蘇を飲む際には、年の数だけ盃を回す風習があります。
オビシャ(おびしゃ)
弓矢で的を射ることで、その年の吉凶や豊作を占う行事です。主に東北地方で行われており、五穀豊穣や家内安全を祈願する意味があります。
お神酒(おみき)
神様へのお供え物として用いられるお酒です。神事の際に神前に供えたり、神様へのお供え物をいただく際に口にすることもあります。お神酒は、神聖なものであると考えられています。
お御籤(おみくじ)
神社などで引く、その年の運勢を占うための籤(くじ)のことです。大吉、中吉、小吉、吉、末吉、凶など、様々な吉凶が書かれており、引いた籤の内容によって、その年の過ごし方を考えたり、お守りを求めたりします。
「か行」お正月用語集 / お正月用語辞典
鏡開き(かがみびらき)
鏡餅を神前に供え、年神様へ感謝の意を表したのち、砕いて食べる行事です。鏡餅は円満を象徴し、それを砕くことで年神様の力を分けていただくという意味合いがあります。地域や家庭によって、鏡開きの日や食べ方は異なりますが、多くは1月11日に行われ、お雑煮に入れて食べる風習が広く見られます。
鏡餅(かがみもち)
お正月飾りの一つで、円盤状のもちを二段重ねにし、橙やウラジロなどで飾ったものです。神様へのお供え物として、家内安全や五穀豊穣を祈る意味が込められています。鏡餅の形は、太陽や月を象徴し、円満な一年を願う気持ちが表れています。
書き初め(かきぞめ)
新しい年を迎えて、清らかな気持ちで文字を書く行事です。自分の年齢や目標などを題材にしたものを書き、一年の始めに良い字を書こうとすることで、その年一年の無事と発展を願います。また、習字の成果を発表する場としても行われます。
神楽(かぐら)
神様を娱(あそば)せるための芸能で、神事に奉納される舞楽の一種です。神楽には、地方によって様々な種類があり、その土地の文化や歴史を反映した特徴が見られます。神楽を通して、人々は神様との一体感を深め、地域社会の絆を固めてきました。
門松(かどまつ)
正月の玄関先に飾る縁起物で、歳神様を迎えるための目印とされています。松や竹、梅などの植物を用いて作られ、長寿や繁栄を願う意味が込められています。門松を飾る時期や飾り方、撤去する時期などは地域によって異なります。
カルタ(かるた)
日本の伝統的な遊びの一つで、絵札と文字札を組み合わせて遊ぶカードゲームです。百人一首が有名ですが、様々な種類のカルタが存在します。お正月には家族や親戚が集まってカルタ遊びをする風習があり、世代を超えて楽しまれています。
小正月(こしょうがつ)
1月15日頃のことを言います。小正月には、地域によって様々な行事や風習が行われます。代表的なものとしては、小豆粥を食べる、どんど焼きをする、などが挙げられます。小正月は、大晦日や元旦とは異なる形で、新しい年の豊穣を祈る行事です。
独楽回し(こままわし)
こまを長く回す遊びで、子供の遊びとして親しまれています。独楽回しには、魔除けの意味があるとされ、正月には特に盛んに行われました。また、独楽回しの技術を競う大会なども開催されます。
ご来光(ごらいこう)
初日の出のことです。新しい年の最初の日の出を拝むことは、無病息災や家内安全を願う行為であり、古くから日本人に親しまれてきた風習です。初日の出を見ようと、初詣客で賑わう神社や、高い山などへ出かける人も多くいます。
「さ行」お正月用語集 / お正月用語辞典
獅子舞(ししまい)
獅子に扮した人たちが、太鼓や笛に合わせて舞い、家々を訪問する伝統芸能です。邪気を払い、家内安全を祈願する意味があります。獅子舞の形態は地域によって異なり、獅子頭の造形や舞の内容も様々です。
七福神(しちふくじん)
福を司る七人の神様のことです。福禄寿、布袋、毘沙門天、恵比寿、大黒天、弁財天、寿老人など、様々な神々が挙げられます。七福神は、商売繁盛、招福、長寿など、人々の願いを叶えてくれる神様として信仰されています。
注連飾り(しめかざり)
神聖な場所を示すために、しめ縄や紙垂(しで)を組み合わせた飾りです。神棚や玄関などに飾り、家内安全を祈願します。注連飾りは、神聖な場所と世俗な場所を分ける意味もあります。
正月魚(しょうがつうお)
お正月に食べる魚のことです。代表的なものとして、ブリ、鯛、鮭などがあります。ブリは「ブリ」という音が「鰤」に通じ、出世を意味することから縁起が良いとされています。
正月花(しょうがつばな)
お正月飾りに用いられる花のことです。
除夜の鐘(じょやのかね)
大晦日の夜に寺社で撞かれる鐘のことです。古い年を払い、新しい年を迎えるための儀式です。除夜の鐘の音は、人々の心を清め、一年の無事を祈るためのものです。
双六(すごろく)
サイコロを振ってコマを進める日本の伝統的なボードゲームです。双六には、人生の無常さを表すものや、仏教的な意味合いを持つものなど、様々な種類があります。正月には家族みんなで双六を楽しむ風習がありました。
煤払い(すすはらい)
年末に行う大掃除のことです。一年の汚れを落とし、清々しい気持ちで新年を迎えるための準備です。神棚や仏壇、家の中を隅々まで掃除し、新しい年を清浄に迎えます。
成人式(せいじんしき)
大人になったことを祝い、大人としての自覚を促す式典です。新成人が晴れ着やスーツを着用し、式に参加します。地域によっては、成人式で様々なイベントが開催されます。
雑煮(ぞうに)
お正月に食べる汁物のことです。地域によって具材や味付けが異なり、家庭によって独自のレシピがあります。雑煮は、地域や家庭の文化を象徴する料理の一つです。
「た行」お正月用語集 / お正月用語辞典
凧揚げ(たこあげ)
凧を作って空に揚げる遊びです。正月だけでなく、春や秋などにも行われますが、特に旧暦の正月には、新しい年の無病息災や家内安全を願って盛んに行われました。凧には、様々な願いが込められた絵や文字が描かれており、地域によって特徴的なデザインの凧があります。
綱引き(つなひき)
二つのチームに分かれて、綱を引っ張り合う競技です。力比べだけでなく、チームワークの大切さを学ぶことができるため、昔から子供から大人まで楽しまれてきました。正月には、地域によっては、集落同士で綱引き大会が行われることもあります。
歳神(としがみ)
その年に初めてやってくる神様のことです。歳神様は、各家庭に福をもたらすと考えられており、人々は歳神様を迎え入れるために、大晦日の夜には年越しそばを食べたり、鏡餅を飾ったりします。
年越しそば(としこしそば)
大晦日の夜に食べるそばのことです。年越しそばを食べる風習は、そばが長くつながっていることから、長寿を願うという意味や、そばをすする音が邪気を払うという意味など、様々な説があります。
どんど焼き(どんどやき)
小正月に行われる行事の一つで、書き初めや古い破魔矢などを燃やします。どんど焼きには、無病息災や豊作を祈る意味があり、火にあたると一年中健康でいられると言われています。また、どんど焼きの火で餅を焼いて食べる風習もあります。
「な行」お正月用語集 / お正月用語辞典
七草粥(ななくさがゆ)
11月7日の人日の節句に食べる粥のことです。春の七草と呼ばれる七種類の若菜を細かく刻んで粥に入れ、無病息災を祈ります。七草粥を食べる風習は、一年間の無病息災を願うとともに、冬に弱った体を養う意味合いもあります。
年始参り(ねんしまいり)
新年のあいさつ回りをすること。親戚や友人宅を訪問し、新年のご挨拶とともに、日頃の感謝の気持ちを伝えます。一月一日は避けて挨拶に回ることが多いです。
年賀状(ねんがじょう)
年始に親戚や友人などに送る挨拶状です。旧年中の感謝の気持ちとともに、新年のご挨拶を述べます。年賀状には、その年の干支の絵や、季節の挨拶などが描かれることが多く、日本の伝統的な文化の一つとして親しまれています。
「は行」お正月用語集 / お正月用語辞典
裸胴上げ(はだかどうあげ)
主に地方の伝統行事で見られる、若者を胴上げする風習です。裸で胴上げをすることから「裸胴上げ」と呼ばれます。年男や厄年など、特別な年に限って行われる場合が多く、無病息災や家内安全を祈願する意味合いがあります。地域によっては、神事の一環として行われることもあります。
裸参り(はだかまいり)
寒中に裸で寺社に参拝する修行の一種です。身体を清め、心身を鍛えるとともに、諸願成就や病気平癒を祈願します。
初日の出(はつひので)
新年最初の日の出のことです。新しい年の始まりを告げる太陽を拝み、無病息災や家内安全を祈願します。初日の出を見るために、高い山や海岸などへ出かける人々も多くいます。
初詣(はつもうで)
新年最初の参拝のことです。氏神様や崇敬する神社仏閣に詣で、一年の無病息災や家内安全を祈願します。初詣は、その年の最初の行事として、人々の生活に深く根付いています。
初夢(はつゆめ)
元日の夜に見る夢のことです。初夢の内容によって、その年一年の吉凶を占うという言い伝えがあります。特に、一富士二鷹三茄子(いちふじにたかさんなす)の夢は、縁起が良いとされています。
羽根つき(はねつき)
正月によく行われる遊びの一つで、羽根を羽子板で打ち合う遊戯です。女の子が主に遊び、羽根をつき続けることで、技術向上や長寿を願いました。羽根つきの羽根には、様々な願いが込められており、地域によって飾り付けが異なります。
福笑い(ふくわらい)
目隠しをして、顔のパーツを貼って顔を作る遊びです。完成した顔が滑稽で、見ている人を楽しませます。福笑いは、正月だけでなく、様々なイベントでも行われ、コミュニケーションツールとしても親しまれています。
「ま行」お正月用語集 / お正月用語辞典
餅(もち)
餅は、もち米を蒸してついて作った食品です。粘り気が強く、様々な形に成形することができます。お正月には、鏡餅や雑煮など、様々な形で食卓を彩ります。餅には、豊穣を祈る意味が込められており、古くから日本人にとって特別な食べ物でした。
「や行」お正月用語集 / お正月用語辞典
「ら行」お正月用語集 / お正月用語辞典
「わ行」お正月用語集 / お正月用語辞典
若水(わかみず)
元旦の朝、初めて汲む水のことを指します。若水は、一年を通して清く美しいものと考えられており、神棚に供えたり、顔を洗ったりするなど、様々な用途に用いられました。若水には、一年の無病息災を願う気持ちが込められています。
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