【正月の殿堂2020第2期中間報告】小正月行事を中心に、調査活動を実施しました。

日本正月協会は、昨年末から本年2020年1月7日までの第一期調査活動に引き続き、2020年1月11日から20日まで、山梨、静岡を中心に、群馬、埼玉、東京、神奈川など近隣県を含む地域にて、第2期お正月調査活動を実施しました。

これは、正月ナンバーワン都道府県を決定する事業である「正月の殿堂2020」に関連した調査活動の一環です。

富士山
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正月の殿堂2020第二期お正月調査では、小正月行事の調査が中心

さて、第二期調査は、お正月行事のなかでも最も盛り上がる、「小正月行事」「どんど焼き」を中心とした行事を調査させていただきました。この期間中に開催された、いずれの行事でも火が焚かれ、お正月中に飾られた様々なお正月飾りが燃やされていきました。

その熱気や、酒のほろ酔い気分に後押しされ、多くの正月行事が盛り上がっていたのが印象的です。

正月の殿堂2020第二期お正月調査では、山梨優勢

正月の殿堂2020では、行事の評価基準として「体験性」を重視しています。

人口減少や、地方都市の衰退の局面にある現代日本においては、地域の人の努力だけでは、伝統行事を存続させることは難しいでしょう。いかに部外者に、その行事の魅力や参加意義を知ってもらい、参加してもらうかが、伝統行事存続のカギになると、日本正月協会は考えています。

そういった観点から考えると、外部からの参加者との関わりが上手だったのは、山梨です。山梨の一部の行事では、様々なカタチでの外部からの参加が可能であり、それにより県外からのリピーター参加が多かったのが印象的でした。

「一生に一度の思い出づくりとして参加してみる」だけではなく、「毎年参加して、地域の人と関わってみる」、そのような「地域とつながれる参加型行事」が、これからの伝統行事のありかたとして、欠かせないのではないかと考えています。

そのような行事の見本となる存在が山梨県にはあり、第二期調査の評価を高めました。

「日の当たらない場所に、初日の出を。」二名、一団体の表彰を予定しています

今回の調査の中で、正月行事の存続に特に重要な貢献をなさった、二名、一団体について、表彰状の贈呈を予定しております。

2020年の日本正月協会の活動方針は、「日の当たらない場所に、初日の出を。」

これまで日の目を見ることがなかった、正月の伝統行事についての、たぐいまれなる活動や業績に光を当て、業績をたたえ、世間から広く注目を集めることで、正月の伝統行事を活性化させ、その存続や継承、飛躍の一助としていただくことが、この狙いです。

表彰を予定している二名一団体、および、正月に最も盛り上がる都道府県「正月県」の県知事に対しては、調査活動の終了後に改めてご連絡差し上げ、ご意向を確認したのち、正式決定とさせていただく予定です。

第二期調査を終えた調査隊の感想

正月の殿堂2020に対する、我々日本正月協会の理想は、
「他には何の特徴もない、目立たない都道府県の、お正月の特徴や長所を発見し、全国一の正月県として栄冠を与えることで、地域活性化や、観光集客に貢献していただく」というものでした。

しかし、今回の重点調査地域である山梨県や静岡県は、観光面でも、経済面でも、富士山を中心に、十分な盛り上がりを見せている地域であり、「正月に最も盛り上がる地域、正月県」の栄冠を手にしたところで、蛇足でしかなく、何の影響も及ぼさないだろう、というのが、調査の中で感じた我々の理想と現実とのギャップです。

しかし、今回の正月の殿堂2020は、第一回目の開催です。今後追従してくるであろう他県にとって、第一回の正月県は、模範や基準、目標となる、重要な役割を背負っています。

山梨も、静岡も、多くの方々の羨望のまなざしを集め、もし仮に、今回の決定により、多くの来客が集まったとしても、それに耐えうる十分な馬力を秘めている、優秀な県であることは間違いないでしょう。

小正月行事で山梨が巻き返しを見せるも、全体としては静岡優勢

以上の通り、第二期調査では山梨が優勢です。しかし、総合判断では変わらず静岡が優勢です。

静岡県では、お正月の新たなる可能性を生み出す模範的な取り組みが多く、前述の通り「模範や基準、目標となる、重要な役割を背負う」という存在によりふさわしいのは静岡だろうとの判断になっております。

しかし、総合判断では僅差となっておりますので、これからの山梨県の巻き返しも十分ありえます。引き続き皆様からの行事情報をお待ちしておりますので、最後まであきらめずに情報をお寄せください。

よろしくお願いいたします。

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